第7回 ~韓国ドラマとサウンドトラック~

  韓国ドラマの魅力は、シンプルなストーリーの中に、ドラマを印象づけるアイテムや登場人物が残す、ちょっとクサいけれど、妙にはまってしまうセリフやテーマが、ドラマのブレイクにつながっています。最近では、チャン・ヒョク、オ・ヨンス主演の「輝くか、狂うか」では、「出会うべき人には、働きかけなくても、必す出会うもの」なんて、誰もがうなずくことができるテーマでさえも、胸キュンもので運命の出会いを盛り上げました。

 そんな韓国ドラマにもうひとつ必要不可欠なのがOSTです。日本のドラマは、ひとつの作品に数多くの楽曲を書き下ろしたり、ドラマのプロモーションのた めにCD化したり配信することは積極的ではないように思います。主題歌、エンディングぐらいでしょうか!韓国ドラマでは、ミニシリーズであっても、全編ド ラマを支える音楽、楽曲が大切な存在です。ドラマの撮影中にOSTのレコーディングをしたり、その人気の流れに沿って制作されることもしばしばあります。




写真協力:Fm yokohama「Radio HITS Radio」


撮影が始まってからOSTをレコーディング
少女時代のスヨンとベテラン俳優カム・ウソンが主演した「私の人生の春の日」も撮影が始まってから、OSTの中の数曲をレコーディングしたという話です。 主題歌の「Sometime」は、キム・テヒョンが歌っていますが、北欧のアコースティック・サウンドを思わせる英語と韓国語がミックスされた優しい歌。 そして、ドラマ後半の切ないシーンで流れる「I Believe」は、Brown Eyed Girlsのガインが歌っています。この歌では、彼女本来のセクシーな部分をぐっと抑え、Pureな歌声を聴かせてくれました。最初はガインとは気づかな かったほどです。もちろんスヨンのソロ、カム・ウソンのバラード曲もドラマに華をそえ、出会い、別れをテーマにしたドラマを盛り上げました。

また、イ・サンユン、ク・ヘソン主演の「エンジェル・アイズ」では、北欧のラッセ・リンの「Run To You」を使い、ドラマの中にロマンティックな流れを作っていました。海外のアーティストの楽曲を使うようになったのもここ最近の現象でしょうか!?

 過去のドラマの主題歌キング、クイーンといえば、Lyn、イ・スヨン、フィソン、ペク・チヨン、チョ・ソンモ、godのキム・テウといった人気+実力派シンガーが思い浮かびます。新しい時代ののドラマ主題歌クイーンは、 Ailee になるかもしれませんね。Aileeは、ドラマ「輝くか、狂うか」で「So I love you」を歌い、イ・ジョンヒョクのシリアス・ドラマ「ドクターズ」では「1日1日」を歌っています。

Aileeはアメリカ育ちで洋楽のグルーヴを兼ね備えた人。R&Bスタイルの歌声がドラマにマッチします。また若手人気、実力派のグループのソ ロ・プロジェクトが、ドラマのOSTの一つの特徴にもなっています。チャン・ヒョクとチャン・ナラのラヴコメ「運命のように君を愛してる」では、 VIXX のKenが「My Girl」を、 Secret のジウンが「きみのところに行けるなら」を歌い、オ・ヨンソの「私はチャン・ボリ」では、2AMのチャンミンが「望む」、 Dal★Shabet ウヒが「私の愛アンニョン」を、ユチョン主演の大統領警護官のドラマ「3Days」では、A Pinkのウンジが「君と」を、EXOのD.Oも出演しているチョ・インソンとコン・ヒョジンの「大丈夫だ、愛だ」ではEXOのチェンが「最高の幸運」を歌っています。このドラマでは全面的にロック・テイストの曲が流れていたのが印象的でした。

キム・スヒョンの大ヒット作「星から来たあなた」では、Sistarのヒョリンが「Good bye」、 「ドクター異邦人」では、MBLAQのG.Oが「明日が来ないように」、Girl’s Dayのミナが、「あなたが私が」を、イ・ホンギとハ・ニの「モダ ン・ファーマー」ではINFINITEのウヒョンが「愛が来る時」を歌っています。グループ活動から離れ、ソロとして歌うことによって、そのアーティスト の個性が明確になっていくのも魅力です。

 またOSTだから実現されるコラボレーションも楽しみのひとつです。ジェジュン主演の「トライアングル」では、T-ARAのジヨンとMighty MouthのSHORRYによる「Kiss & Cry」、誘惑では2AMのチョグォンとMiss Aのフェイとの「One Summer Night」、チョン・イルとユンホ主演の時代劇「夜警日誌」では、Beastのヨソプと4Minutesのガユンの「願い」、チョン・イルとニコルの「むしろ雨 涙に」があります。OSTの楽曲だからこそ実現することができるコラボレーションと言えます。






写真協力:Fm yokohama「Radio HITS Radio」


シンガー兼俳優
 そしてシンガーであり、俳優であるアーティストが多いなかで、自身の出演ドラマに自ら主題歌、挿入歌を歌うケースも多いですね。東方神起のチャンミン、 FTISLAND の イ・ホンギ、JYJのジェジュン、ユチョンなどがいます。そしてもともとシンガーとしてデビューしたソ・イングクは、俳優デビューとなったチャン・グンソク、ユナ 主演の「Love Rain」で「運命」を、「応答せよ1997」では、A Pinkのウンジと「All For You」「私たちの愛このまま」、「高校世渡り王」では「帰り道」を、そしてソ・ジソブとコン・ヒョジンの「主君の太陽」で は「怖がりもせずに」を歌っています。このドラマでは、警護官の役ですが、ちょっと翳りのある表情がよかったですよね。ラヴコメの女王コン・ヒョジンと ソ・ジソブの組み合わせそのものにも興味がそそられるドラマ「主君の太陽」。霊媒体質の彼女が、ソ・ジソブの体に触ると霊が抜けるといったユニークなス トーリー展開がおもしろかったですね。ただお化けがかなりグロテスクなので、私は夜見ることができず、昼中心に見ていました。

 ちなみに、ソ・ジソブは俳優として数々のヒット作に主演していますが、彼が本格派のシンガー、ラッパーであることはよく知られています。昨年は「18Years」というアルバムをリリースし、ラッパーとしてアジア・ツアーを敢行するほど。韓国ドラマのOSTというよりも、シンガーとしての彼の方向性はあくまでも、ドラマとかけ離れたところにあるようです。それがこだわりなのかもしれません。

 ドラマと音楽の結びつきで、作品は大きく変化していきます。大ヒット作には必ずといっていいほど、キャッチーで覚えやすいメロディーの曲が流れています。これからもそんな作品と出会えることを楽しみにしましょう。

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