第9回 ~星から来たあなた イニョン王妃の男他~ファンタジードラマ特集

  今回は、愛憎劇こそ韓国ドラマの魅力だった時代から、夢のあるファンタジーな世界観が生まれた新しい韓国ドラマの魅力をご紹介しましょう。

 2013年に放映されたドラマ「星から来たあなた」は、大人気俳優キム・スヒョンのラヴコメ初主演と14年振りにドラマ出演を果たしたチョン・ジヒョンのコンビという話題が先行したドラマ。すでに映画での共演を果たしていましたが、二人の新たなコミカルな演技がこのドラマの魅力となりました。韓国では最高33.2%の視聴率となり、日本では今年上半期のDVD売り上げ、レンタル売り上げのナンバー・ワンになったということです。
キム・スヒョン演じる400年以上地球で生きてきた宇宙人とチョン・ジヒョン演じるトップ女優の地球人のラヴ・ストーリー。これだけだとリアリティのないドラマに思われてしまいますが、SNS社会となった現代の問題点と朝鮮時代の生き方や、恋愛における男女の駆け引きなどをうまくストーリーに織り込んだ、とても深いメッセージを感じさせてくれたドラマでもありました。またファンタジー・ドラマのテーマでもある輪廻もうまくテーマの主軸になっています。
胸がキュンとしてしまう主題歌「My Destiny」は、歌唱力抜群のLYN。そして以前日本で活動していたユンナが「星から来たあなた」を歌っています。他にもOSTには、キム・スヒョン自身による「約束」「君の家の前」、ソン・シギョン「あなたのすべての瞬間」、Sistarヒョリンの「Good Bye」など豪華なラインナップによる作品が収録されています。
時空を超えて出会った二人の未来。ト・ミンジュン(キム・スヒョン)が、地球に行き来できるようになっても、将来年をとらないでいられるのか?チョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)と永遠に一緒にいられるのか?といった結末を気にするよりも、二人が出会うべき相手であったという事実がすべてであり、それこそがファンタジーの魅力なんだと再認識したドラマでした。



「星から来たあなた」にチョン・ジヒョンの親友役で共演したユ・インナは、2012年「イニョン王妃の男」で、時空を超えたラヴ・ストーリーの主役を演じました。このドラマは、チ・ヒョヌ演じる廣文館の校理キム・ブンドがタイムスリップして、ドラマ「新・張禧嬪」の撮影現場に現れ、インニョン王妃役のチェ・ヒジン(ユ・インナ)と恋に落ちるといったストーリー。
ブンドは朝鮮時代、インニョン王妃を守るために生きていた人物。現代に来てしまったことで、歴史が塗り替えられてしまったり、と時空を超えたドラマの醍醐味もあります。個人的にかなり夢中になったドラマでした。
これまでに張禧嬪のドラマは何本もありますが、インニョン王妃側の史実がわかる歴史ドラマにもなっています。ケーブルテレビ放映でしたが、ケーブルテレビとしての最高視聴率をあげたとのことです。
ドッカンが歌う「今会いに行きます」は、ドラマのハイライトで何度も流れる歌。いい曲です。そしてこのドラマの魅力のひとつは、チ・ヒョヌの優しい笑顔。癒されました。実際にカップルになった二人のリアルな恋愛のドキドキ感も伝わってきます。ネクタイ・キスはブームになりましたね。



チ・ヒョヌは、最近「アングリーママ」で優しい教師役としてカムバックしました。その相手役がキム・ヒソンですが、彼女もまた時空を超えたドラマに出演しています。

2012年に放映されたイ・ミンホとキム・ヒソンによる「シンイ」。高麗時代と現代のタイムスリップ・ストーリー。人気の医学も取り入れ、外科医ユ・ウンス(キム・ヒソン)が、近衛隊長のチェ・ヨン(イ・ミンホ)に連れ去られ、高麗時代にやってきて、負傷した王妃を救い神医となってしまう、といったストーリー。もちろん、ラヴ・ストーリーでもあり、最後にウンスが決断するエンディングが切なく、これもただ、ただ愛する人を救いたいという一心だけの決断であることが胸を打ちました。

また、イ・スンギ、スジ主演の「九家の書」は、獣と人間の間に生まれた不老不死の青年というベースのストーリーがありますが、先に逝ってしまった愛する人の生まれ代わりを探し続けるために獣と人間の子供であることを捨てずに生き続け、ついに現代で再び出会うというロマンがありました。
クラシック調の「私の中の楽園」はイザベルが、スジも「私を忘れないでね」でOSTに参加しています。他にはぺク・チヨン、イ・サンゴルなどの楽曲もありますが、このドラマでブレイクした獣役のチェ・ジニョクが歌う「お元気ですか」は、印象深い曲でした。



ファンタジー・ドラマは、タイムスリップ、歴史、愛、そしてロマンがあります。2012年はそんなドラマが豊作の年でしたが、遡ってみると、2003年には、ソ・ジソプ、ソン・ユリ主演による・ファンタジー・ドラマ「千年の愛」がありました。
当時日本放送のリアルタイムで観ていた時は、その大胆なストーリー展開にびっくりしたものです。ソ・ジソプの凛々しい将軍の姿から、現代のチャラチャラしたカン・インチョルの移り変わりにどぎまぎしたり、扶余の王女を演じるソン・ユリのかわいらしさ、このドラマで大人気となったキム・ナムジン演じる藤原タツジの日本語に腰ぬかしたり、忘れられないドラマの1本でした。先日あらためて見てみましたが、感想は最初に観たときと一緒でした!!(笑)。

そして2005年の「怪傑春香」もラブコメですが、有名な「春香伝」をモチーフにしたラヴコメであり、ファンタジーなドラマ。出演者が毎回春香伝の登場人物になり、ドラマのストーリーとリンクさせていました。ハン・チェヨン、ジェヒ、オム・テウンといった当時の新人が大ブレイクしたドラマでもあります。

 時空を超えたドラマには、イ・ジヌクの「ナイン」やテギョン、キム・ジェウクの「君を守る恋」がありますが、今回はファンタジー、ロマン、愛、ちょっと笑いあり、ホロリありの作品を紹介しました。

最後は何といっても「屋根部屋のプリンス」です。2012年に放映されたパク・ユチョンの俳優としての人気を不動にした作品。300年前の朝鮮時代の世子イ・ガクと部下3人が、ハン・ジミン演じるパク・ハの屋根部屋にやってきてしまったところから始まるドラマ。輪廻、運命、歴史、陰謀など、韓国ドラマの魅力がすべてつまった作品です。
ロマンは、なんといっても朝鮮時代に戻った世子がパク・ハに書いた手紙を、現代にいるパク・ハが見つけて読む!そしてイ・ガクの生まれ代わりに出会うといった展開でしょう。ソウル観光では芙蓉地の池を訪れたい、という人も多かったはずです。
OSTは名曲ぞろいですが、二人の結婚式と別れのシーンに流れたアリの「」、ペク・チヨンの「しばらく経って」はドラマを盛り上がました。切なくもあり、そしてオムライス、ケチャップといった現代の食事を朝鮮時代に戻ってお店を出してしまうというコミカルなシーンもあり、笑いと涙のファンタジー・ドラマでしたね。



 韓国でこれだけタイムスリップのドラマが流行したという背景には、何か特別なものがあるのでしょうか?次に韓国へ行く機会があったら探ってみようと思います。

 次回は、ガールズ・グループを特集してお送りします。
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