第11回 ~秋の童話・冬のソナタ~  クラシックドラマ特集

   今回は、日本で韓国ドラマ・ブームの先駆けとなった作品をピックアップします。






その前に、先日久しぶりにソウルへ行きました。イム・ヒョンジュ君のオペラ・シアター(芸術の殿堂)でのコンサートを観てきたのですが、50名のオーケストラ、バンドを従えてのステージは圧巻でした。滞在中、よく耳にした曲がありました。
それはイム・チャンジョンの「また もっと 愛」。(韓国語よみ:ト・タシ・サラン)イム・チャンジョンは、90年代にデビューした俳優であり歌手。最近ではタレント活動もしています。俳優としては脇役が多かったですね。昨年はSHINHWAのヘソンとリメイク曲「人形」をデュエットしていましたが、今年本格的な歌手復帰を果たし、自ら作詞作曲した「ト・タシ・サラン」が大ヒット。各配信チャートで1位となり、13年振りに「ミュージック・バンク」でも1位に輝きました。移動中の車のラジオから流れてきたこの曲は、本当に素敵なバラ―ドとして心に残りました。私生活では、奥さんが不倫というスキャンダルで2013年に離婚。二人の子供を育てているシングルファザーですが、この曲が30代の男性に愛されているのは、男性のピュアな愛の姿を歌っているからなのでしょうか!?今年はデビュー20周年ということで、全国ツアーも予定されているそうです。

 さて韓国ドラマの話をしましょう。今回は1999年から、「冬のソナタ」日本放映年の2003年までをピックアップします。
日本で韓国ドラマ・ブームが巻き起こったのは「冬のソナタ」(韓国では2002年放映)と言われていますが、確かに、大きなブームを作った作品で、その後の韓国文化を日本に送り届ける大切な道筋を作った作品となりました。
でも、それ以前、韓国ドラマは日本で放映されていなっていなかったのでしょうか? 
実は「冬のソナタ」のブレイク前から韓国ドラマは注目されていました。もちろん、ブームが巻き起こってからは、次から次へと過去の作品も放映されるようになっているので、ファンのみなさんにとっては、もう全てを網羅した気持ちでいると思います。

チャン・ドンゴン、ウォンビン
チャン・ドンゴン主演の「イブのすべて」は、2002年に放映されていました。そしてソン・スンホン、ソン・ヘギョ、ウォンビンとトップスター3人が出演した「秋の童話」も2002年に日本で放映されています。韓国ドラマ、韓国俳優に注目が集まるようになったのは、この2作品が大きな役割を果たしたといっていいでしょう。
とくにウォンビンの存在が大きいです。90年代は「プロポーズ」「クアンキ」といった作品で美男子役で日本でも人気となり、その後2002年日韓共同制作ドラマ「フレンズ」では、深田恭子との共演で日本での人気を不動のものにしています。このドラマは、私にとっても韓国ドラマのバイブル的作品です。日本と韓国が近くて遠いというテーマを明らかにした作品ですし、それを乗り越えようとする若者たちの姿が描かれていて、今見ても考えさせられるテーマがいっぱいあります。初々しいイ・ドンゴン、ハン・ヘジンも出演しています。

この頃のウォンビンは、韓国では王子様役からちょっと不良役、憎まれ役を率先して演技していました。役者としてのステップアップを考えていたのだと思います。その作品が、「コッチ」(韓国で2000年放映)であり、「秋の童話」だったのです。

「秋の童話」は、四季シリーズの最初の作品ですが、子役のムン・グニョンのかわいらしさとウォンビン見たさにチェックしていたら、韓国ドラマに"はまる"というマジックにかかってしまった最初の作品でした。インストゥルメンタルの楽曲も切なくて、メインタイトルを聴くだけで涙が出てきてしまう、そんなステキな音楽に溢れていました。






また、どんでん返しの王様のような作品で、ラストの衝撃は、「秋の童話」がこれまでで一番ショック度の高い作品でした。これを上回る作品は、今でも遭遇していません。しばらく放心状態でした。また、韓国のバービー人形と言われたハン・チェヨンもいたずらな運命に翻弄させられた哀れな子として出演しています。その後彼女は2005年に「快傑春香」でブレイクしましたね。

チェ・ジウ、イ・ビョンホン、リュ・シウォン
そして2001年には「美しき日々」が韓国で放映になります。日本では、「冬のソナタ」の後ドラマとして2003年9月に初放映になりました。チェ・ジウの姿は、「美しき日々」が「冬のソナタ」より前だったのですね。このドラマでは、イ・ビョンホン人気、そしてリュ・シウォン人気、さらにシンガーのイ・ジョンヒョン人気が上がり、韓国の芸能界をベースにしたストーリー、そしてソウルにある新村(シンチョン)という街を取り上げ、興味深かったです。リュ・シウォン自身が歌う「約束」もよかったですし、ZEROのヴァージョンも日本で大ヒットしました。
イ・ビョンホンはこのあと2003年の「オールイン」につながり、チェ・ジウは「冬のソナタ」そして「天国の階段」と作品が続きます。
「冬のソナタ」が韓国では、あまりヒットしなかったという話がありますが、それでも28.8%の最高視聴率を出しています。

キム・ジェウォン、キム・ハヌル
そんな2003年、キム・ハヌル、キム・ジェウォンの2大スターを生んだ「ロマンス」も忘れてはいけません。先生と生徒というタブーな題材を取り上げ、キム・ハヌルの明るいコミカルな演技とキラー・スマイルという称号を与えられたキム・ジェウォンは、日本でも人気となりました。

キム・ハヌルは、1999年「Happy Together」で、イ・ビョンホン、ソン・スンホン、チャ・テヒョン、チョン・ジヒョンといったそうそうたるメンバーが出演した作品でお嬢様の印象を与え、2000年、リュ・シウォン、ハ・ジウォンと共演した「秘密」では、涙、涙の演技を見せてくれました。また映画『同感』でユ・ジテと共演。この映画は今人気のタイムスリップスタイルの走りと言えます。キム・ハヌルはその後ドラマだけでなく映画にも多く主演し、成功しています。

Rain
「宮廷女官チャングムの誓い」は、2003年韓国で放映、この年は「オールイン」「天国の階段」「完全なる愛」「屋根部屋のネコ」「サンドゥ!学校へ行こう」といったおなじみの作品が放映され、2004年になると、「パリの恋人」「愛情の条件」「フルハウス」「バリでの出来事」「海神」「火の鳥」となります。私の中では、「サンドゥ!学校へ行こう」の結末に悶々としたのですが、直接Rainに聞いてみたところ、「見る人たちの思いで解釈してもらうことでいいと思います。」と言われ心を落ち着けた思い出があります。

そして最終回マニアの私は、「愛情の条件」のハン・ガインとソン・イルグクのシーンは今でも時々見ては涙しています。振り返ってみると、2000~2003年の作品こそが、韓国ドラマブームの立役者であったとあらためて確認できましたね。

話はつきませんが、また近いうちに、2004年以降の韓国ドラマをピックアップしますね。

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